2010年度 社団法人七尾青年会議所 理事長所信  今井 徹

■2010年度 社団法人七尾青年会議所 理事長所信

今井 徹

 

未来のために今、行動しよう

 

昨年、社団法人七尾青年会議所は、この地域に若き情熱を傾注し「明るい豊かな社会」に向けての運動とそれを具現化するための活動を開始してから、50年を迎えました。これを期に我々は青年会議所運動とは何か、これからの活動をどうすべきかを今までの運動、活動を振り返るとともにメンバーと議論を交わしてまいりました。その中での気づきは、いつの時代も社団法人七尾青年会議所は現状の課題を打破しながら、明るい未来を見つめて活動を行って来たということです。まだ世間が好景気に沸く時代から、当青年会議所は今後のこの地域の生き残りを憂い、もっとこの地域のアイデンティティを打ち出していく必要があると地域資源のひとつである港を中心に、様々な角度から展開してきたまちづくり活動、未来の地域を担う子供たちに、広い視野と大きな夢を抱いてもらうための青少年育成活動など、いつの時代も未来に希望が抱けるように、夢を語り、夢を現実にすべく活動を行って来たのです。すなわち、社団法人七尾青年会議所は「未来のために今、行動する」団体であるということです。その気概は「明るい豊かな社会」の実現のために、今までも、そしてこれからも変わること無く引き継がれて行くのです。創立50周年で打ち出した「郷土愛~創・伝・継~」はこの地域の「明るい豊かな社会」に向けて、社団法人七尾青年会議所が地域とともにまちづくりを行っていくための指針です。2010年度はこの指針を基に、地域の人々との共同による、まちを創るための活動、市外、県外からの交流人口を目的としたこの地域の魅力を伝える活動、この地域の未来を担う子供達に、この地域に生きる喜びを継ぐ活動を「未来のために今、行動する」という気概と共に邁進して参ります。

 

郷土愛の必要性

 

近年、地方分権の受け皿となる基礎自治体づくりと位置づけられた「平成の大合併」に現されるように、我が国の地方自治は中央依存型から地方分権化への流れが起こっていると言えるでしょう。地方分権化が進むということは、地域の力量しだいで地域を変えることができる反面、何もせずに手をこまねいているとその地域は住民からも世間からも見放されてしまうということです。今、多くの地方自治体は、地方分権化への流れを受けて市民参加によるまちづくりを推進しています。しかし、中央依存型の因習は住民にもおよび、「自治」に対する無関心はまだまだ根深いのではないでしょうか。私は真の地方自治とは「地域の人々が、この地域の未来への責任と、自らの行動で地域の未来を変えることが出来るという自覚を持って、まちづくりに関わることができる地域主権型社会」であると考えます。そのためにも、まず地域の人々がこの地域に愛情を持ち、そこから湧き出る、この地域のために行動するという気概が必要なのです。そして、定住人口からも交流人口からも「選ばれるまち」を目指して、ここに暮らす喜びを、ここに訪れる喜びを実感できる地域を、地域の人々が主体となって創造していかなければなりません。この地域には、それを成し得る自然、観光などの様々な誇るべき地域資源と、さらには北陸新幹線、能越道の開通という機会があります。

 

郷土愛を育む

 

能登半島は波穏やかな内海と日本海の荒波が打ちつける外海に囲まれた独特の自然環境をもち、それら同様、文化や風土も独自性をもっています。特に祭りは「能登は祭りの宝庫」と評されるほど様々な祭礼が行われています。食に関しても、海の幸、山の幸も豊富で、最近の「地産地消」の流れの中で地元の食材も見直されてきました。このように、この地域には誇るべき地域資源が多くあります。郷土愛を育むには、これら地域資源のひとつでも地域の人が魅力と感じること、さらに、その魅力を他者とも共感できることが必要です。自分が魅力と感じていることを他者にも評価されたとき、そのものに対してさらに魅力を感じるはずです。つまり、この地域の魅力への気づきと共感が郷土愛を育む上で重要なことなのです。私自身、2003年度の入会以来、この地域の新たな魅力の気づきと共感を様々な事業での体験を通じて得ることが出来ました。そんなとき「この地域にはまだまだこんな魅力があるのだ」と、この地に生きる喜びを感じるのです。日常では気づかない地域の魅力を事業などの出来事を通じて、気づきを得ることが出来るのです。この地域の魅力について多くの地域の人々に気づきを与え、共感をしていただくため、我々は出来事(事業)を展開していかなければなりません。そしてそこから、さらなる郷土愛が育まれるのです。そのためにも、今年度は地域の人々が地元の資源(商品、産業)を見直し、それらを意識的に利用することで地域の発展につなげようとする運動(ローカルファースト)の視点から事業を計画してまいります。

 

大人の背中を見せよう

 

私は高校卒業後の進学のため県外に出るまでの18年間をこの地域で過ごしました。その間にはたくさんの思い出や出来事がありました。特に小学校高学年まで過ごした七尾市の中心市街地での生活は今でもよく思い出すことがあります。私も含め、多くの子供たちがまちのあちこちで遊び、祭りが近づくと町の公民館にはたくさんの大人と子供が練習に集まる。現代のような便利さも物理的な豊かさも無い時代でしたが、地域の大人と子供のふれあいという現代では求めても手に入りにくいともいえる大切なものが、あたりまえのようにあった時代でした。私自身、あの頃のまちの様子を思い返すと、それと同時に多くの地域の大人たちの顔が浮かんできます。その大人たちとのふれあいの中で、親や学校では学べないいろんなことを学んでいました。しかし、現在は家族単位、個人単位でのライフスタイルが尊重され、地域の大人の存在意義が子供たちから薄れてしまっているのではないでしょうか。子は親の背中を見ています、それと同時に周りの大人の背中も見ています。様々なメディアから流れる、犯罪や問題を起こした大人の背中が、周りの大人の背中と思われてしまっては、大人に対しての信頼は薄れてしまいます。そうならないように、将来を担う子供たちのために、この地域のため真剣に活動している大人の背中を見せなければなりません。それによって、次の世代においてもこの地域のために活動をする大人へと成長していってくれるはずです。そのためにも、我々は積極的に青少年を育成するための事業を展開していかなければなりません。

運動の継続のために

 

その若さを常に保つため、青年会議所は40歳までを現役としています、そのため青年会議所運動の継続には新たな会員を増加させる必要があります。会員数の減少は「明るい豊かな社会」を地域に築くための運動を継続していく上で脅威となります。会員数を増加させることは財政的なスケールメリットだけではなく、地域に貢献できる人材をより多く開発し、その人材がさらなる青年会議所活動を行っていくためにも必要です。その活動の中で、青年会議所運動をより多くの人々と共有し、やがては市民運動へと広めていくためにも、会員拡大はとても重要なことなのです。「会員拡大こそ、青年会議所活動」と言われる所以もそこにあります。そのために、今年度も入会対象者の開拓、入会活動を積極的に行い、「明るい豊かな社会」に向けて共に活動いただける会員の拡大に努めます。また、青年会議所が地域に存在する意義を多くの地域の人々にご理解いただくためにも、より公益性ある事業の展開が求められます。近年の公益認定取得への取り組みは、制度改革に対応し組織を継続するためだけではありません。この地域を「明るい豊かな社会」へと導く「公益」のための運動を継続するために、必要なことなのです。会員の拡大と公益性ある事業の展開は、これからも社団法人七尾青年会議所の運動を推進していくうえで、重要なポイントです。

 

 

全員が活動し、一人ひとりが行動を

 

2010年度、地域に「明るい豊かな社会」を築くための社団法人七尾青年会議所の運動を推進していくにあたって、全メンバーの活動が求められます。各委員会の事業が地域はもとより、全てのメンバーにとっても多くの気づきあるものとするため、一人ひとりが積極的に関わり、今しかできない青年会議所活動を精一杯全うしていきましょう。論ずることだけに終わらず、全員が地域のために活動し、一人ひとりが率先して行動を起こすことで、それが当会議所の推進力となります。今年度はその気概を養うべく、会員個々の能力が発達する事業の計画実施も行います。

 

最後に本年度、社団法人七尾青年会議所は、この地域に暮らす人々が、この地域に生きる喜びとこの地域で暮らすことの希望を、我々の事業を通じて実感していただくこと、さらには市民一人ひとりの活動こそが、この地域を「明るい豊かな社会」へと「選ばれるまち」へと導いていくのだという気づきを発信できるようにメンバーが一丸となって邁進して参ります。どうぞ、本年度も皆様方のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

副理事長 基本方針  伊藤 隆行

 

■副理事長 基本方針

                  伊藤 隆行

 

昨今の経済情勢、社会情勢のなかであっても変わってはいけないものがあります。それは、我々青年会議所は「明るい豊かな社会」を目指さなければいけないということです。

 

「今を戦えない者に、次や未来を語る資格はない」

これは、元サッカー イタリア代表選手ロベルト・バッジオが言った言葉です。未来を見据え、「今」何ができるか、何をしなければいけないかを真剣に考え行動する事が重要です。過去を振り返り、反省したり、懐かしむのではなく「今」すべき事を、「今」する。その積み重ねが、このまちや自分達の明るい未来を切り拓くはずです。誰かがやってくれると思ってはいけません。我々メンバー一人ひとりがこの地域を良くしたいという高い志を持って、行動しましょう。それが「明るい豊かな社会」に繋がるのです。

青年会議所を取り巻く環境は厳しいと皆さんも感じているのではないでしょうか。だからといって、活動を簡単に諦めてしまえば、何も始まらず、何も起こりません。青年会議所という組織をつくっているのは、我々メンバーであり、魅力ある青年会議所をつくるのか否かは、メンバー次第です。我々メンバーが、家族に、社会に、会社に、この地域に貢献できる活動をしていれば、魅力ある青年会議所になり、共に活動したいと思う仲間も増えてくるはずです。

 

「環境はひとをつくり、その環境はひとがつくる」と言います。つまり、人は人と共に成長し、その人々が素晴らしいまちを創り、また、その素晴らしいまちには人は集まってくると信じます。そういう未来の為に精一杯、一年間活動してまいります。

 

副理事長 基本方針  枝川  敦

■副理事長 基本方針

枝川  敦

 

社団法人七尾青年会議所は50年の長きに渡り、「明るい豊かな社会」を目指し活動してまいりました。先輩諸兄達は、その時代に沿ったビジョンを掲げ、地域市民と意見を交わし高い志を持って青年会議所運動に情熱を注ぎ続けてきたのです。いつの時代でも、青年会議所活動に携わる上で大切であり、重きを置くべき事は“人との繋がり”であり、時代が変わろうとも不変のものだと考えます。

 

私は入会して8年目になりますが、入会当時と比べると昨今の経済状況が足を引っ張っている事もあり、会員数の減少はもとよりメンバーの青年会議所活動に対してのモチベーションが下がりつつあるのが危惧するところであります。“青年会議所しかない時代”から“青年会議所もある時代”に変わってきた今日、我々の存在意義を確固たるものにしなければ、地域から必要とされない存在に成り下がる危機的状況下にある事をメンバー全員が再度認識しなければなりません。メンバー一人ひとりが自覚と責任感を持ち、例会などで得た知識を自社で活かし、地域での事業に参加して汗を流し友情や親交を深め、委員会でメンバー同士が意見を交わし切磋琢磨し事業を構築する。青年会議所活動は自己研鑽の場所であり、青年会議所の会員であることを活かすも殺すも自分次第なのです。その気づきは、理事正副・役員だけではなく、委員会メンバーや同期などの繋がりからも、メンバー一人ひとりに青年会議所の会員である意義を伝えていく事で得られるものだと考えます。そうして少しずつ拡がった人と人との繋がりが、メンバーを一致団結させ、何事にも情熱・熱意を持って活動できる土台になると確信します。

 

また、当会議所の中だけの視野ではなく、外へ出て色々な価値観に触れ、知識・人脈を広げる事も大切です。そこで生まれる出逢いや得られる知識・情報は自分自身や自社に糧となり得る可能性を秘めています。自分に足枷を付けずに、向上心を持って何事にもチャレンジする事が自己研鑽に繋がり、その経験を当会議所にフィードバックする事が当会議所全体のレベルアップに繋がるのです。

 

今年度、副理事長を拝命するに当たり、本年度だけではなく、次世代をも見据え広い視野を持って行動していきます。メンバー全員で互いを支えあい、認め合える環境を作っていきましょう。副理事長として、熱意・情熱を持って全力でメンバーとコミットし、サポートしていきます。皆様の御協力を宜しくお願い致します。

副理事長 基本方針  橋本 秀隆

■副理事長 基本方針

橋本 秀隆

 

気づき

 

明るい豊かな社会を築き上げるべく、個性溢れる、異なる価値観をもった青年が活動する青年会議所。一人ではできないことが、メンバー各々が様々な役割を担い活動することで、世の中に新しい価値とサービスを提供できるようになります。自分も会社では出来ない事、そして、新たな出会いの中で自己の成長を求め入会し、様々な経験をさせて頂きました。

一方、近年、まちづくりやまちづくりができる人材育成を行なう組織環境においては、様々なまちづくり団体が連日の新聞記事を賑わし、活動しています。今こそ、他の団体では出来ない、青年会議所らしさを大切に、青年会議所の存在価値を高め、結果の出せる組織として、メンバーと共に考え行動していきます。

 

青年会議所の中でよく使われる言葉に気づきというものがあります。我々の成果というものは、株式会社等の営利的な組織とは異なり決算報告といった形で組織の成長を簡単には測れません。また、行なった事業でどれだけの効果を生み出せたかという事も大切ですが、関わった人々にどれだけ多くの気づきが生まれたかという事の方が大切だと考えます。世の中に新しい価値の提供とサービスを行なうべく、気づきをより多く積み上げていくことが望まれます。そして、青年会議所での気づきは、メンバー各々の積極的な行動からのみ生まれるといって過言ではありません。行動して初めて気づくこと、他者からのフィードバック、気づきからのさらなる行動、これら総ては積極的な参加からしか生まれません。明るい豊かな社会づくりという高き志を胸に、お互いの成長を願い、創立50周年のテーマ「郷土愛~創・伝・継~」を具体的な活動に落とし込み、様々な気づきが生まれるように行動していきます。

 

本年、副理事を拝命するにあたり、一人ひとりの気づきから生まれる力を大切にして、豊かな創造性と活気ある組織の礎づくりに邁進致します。

 

専務理事 運営方針  宮川 輝之

 

■専務理事 運営方針

宮川 輝之

 

社団法人七尾青年会議所が誕生して50年もの月日が経ちました。先輩方の志を引き継ぎ、今日まで明るい豊かな社会の創造の為、多くのメンバー・オブザーバーが単年度制というルールの中で情熱と熱意を費やして参りました。熱意をかたちに変え活動を行っていた我々でありますが、多くの情報が蔓延し、時代の流れが複雑になっていく中で、いつしか机上の議論が多くの時間を占めるようになり、本来の青年会議所としての素晴らしさが十二分に発揮されていないと感じております。

 

本年は、専務理事として理事長を支えると共に、社団法人七尾青年会議所が明るい豊かな社会を創り・伝え・引き継いでいくには、目的を達成する戦略が重要であると考えます。それゆえメンバーと共に何の為に行うのかを十分議論を交わし、しっかりと目標を決め、その目標にたどり着く手段としての運動や事業が行わなければなりません。しかし、戦略を十分練ったとしても“まさか”ということが起こります。“まさか”にいかに柔軟な対応をするか、先見と準備が当たり前に出来てこそ、地域に必要とされるリーダーの重要な要素となるでしょう。そして委員会の垣根を越え、七尾青年会議所が全体として行動できる協働関係を構築し、目標達成に向けての運営を行います。

また、我々七尾青年会議所は地域の中に生かされていると考えます。そのことを念頭に置き、地域の皆様との連携についてもしっかりと構築する必要があります。そのひとつの手段として社団法人日本青年会議所本会をはじめとする、県内10の青年会議所の運動や地域交流を学ぶことが重要であると思います。まずは積極的に事業やイベントに参加・協力することから始めることが肝心です。その中から新しい発見と地域との関わりを学び、他のメンバーにも伝えていくことがやがて大きな地力となると信じます。

 

私は青年が、“行動を興す“この事にこそ大きな意味があると考えます。他人からは「世間知らずが青臭いことを言っている」と思われるかも知れません、また行動することは決して容易なことではありませんが、仲間を信じ勇気を持って挑戦していくことが私たちの青年会議所が持つ最大の力です。そして信頼を勝ち取る為にしっかりと襟を正し、青年会議所運動を行うことで、より多くの賛同者が仲間となるでしょう。その先にきっと明るい豊かな未来が存在するのだと信じ、邁進致します。

 

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