一般社団法人七尾青年会議所

事業報告について

■2023年度一般社団法人七尾青年会議所 理事長報告

平石 真人

 

本年は昨年1年間かけて産学官金民が一体となって創り上げた未来ビジョン「里山里海未来都市七尾~心豊かな人々が幸せに暮らし続けるまち~」を掲げ、ビジョン実現に向けた1年目として、また、一般社団法人七尾青年会議所の第64代理事長という職を拝命させていただき「ひとがつなぐ未来へ向かって~幸せであり続けるまちのために~」というスローガンのもと、これらのビジョンとスローガンを掛け合わせて様々な運動を展開し、明るい豊かな社会の実現に向けて2023年をスタートしました。まず、はじめに申し上げたいことは、私を支えていただいたメンバーの皆様、我々の運動にご支援、ご協力いただきました先輩諸氏をはじめ賛助会員の皆様、市民の皆様、すべての皆様に感謝申し上げます。我々にとって多くの学びや成長の機会をいただくとともに、地域に対する想いがさらに強くなる1年を過ごさせていただきました。

 さて、本年は「青少年育成」「郷土愛の創出」「メンバーのリーダー育成」という大きく分けて3つのテーマで様々な運動を展開させていただきました。はじめに1月に開催された京都会議の「AWARDS JAPAN 2022」にて未来ビジョン事業が最優秀中期ビジョン策定プロジェクトの部門賞、そして、日本一であるグランプリを受賞させていただき、今年1年間の期待が大きく膨らむスタートを切りましたが、そこから様々な問題が生じました。重役を担う委員長が1人、2人と退会や活動ができない状況になり、委員会が機能しない事態が起きてしまいました。メンバーの成長を1つのテーマとして掲げた私にとっては、何が原因なのか、どうすれば良いのか、どう対応すれば良かったのかと正解もわからず、残酷にも起きてしまった「結果」だけが残され苦しい時を過ごしました。残されたメンバーで色々なことを話し合うなかで、七尾青年会議所という組織として1つだけ確かなものがありました。それは「我々は地域社会をより良くするための団体である。どんな困難な状況に対しても立ち止まることなく前へ進まなければならない。やるかやらないの判断ではなく“やるしかない”で行動を起こす。」という想いが我々メンバーの答えでした。本当に苦しい中でありましたが、この困難を乗り越えたことでメンバー同志の絆がより深まったと強く実感しております。

 事業内容としては対内向け事業ではメンバー一人ひとりがまちを動かすリーダーとなるために1年かけて理念のインプット・アウトプット事業を行いました。人材育成委員会メンバーが年間通してインプットとしてJC理念の動画配信や、アウトプットとして今後のJC活動をメンバーが発表する事業を行ったことで、メンバー一人ひとりの地域に対する意識の変化を共有することができる素晴らしい事業でした。また、対外向け事業として第35回わんぱく相撲七尾・中能登大会による青少年育成事業、東雲高校生への出前授業による郷土愛の創出事業、新入会員主催事業では学生の活動費問題解決事業として「子ども達の体験格差が無い社会を目指して」、未来ビジョン事業では七尾高校生へ「観光×教育」として観光による地域の発展を目指すとともに、高校生が取り組む現地調査などの教育過程から地域を誇りに想う郷土愛を創出する事業を行いました。これらのすべての事業は「子供たちのために」という想いが詰まった事業であり、地域の宝物である子供たちに愛情を注ぐことで、この地域や多くの市民の関与によって育てられたという意識を持った人財へと成長し、自らも次世代の担い手候補に向けた教育や高齢者世代への恩返しを目的とした行動へと繋がる「ひとづくり好循環」を創造するという考えのもと実施させていただきました。より多くの地域想い・人想いな人財が生まれる未来を描きながら今後も活動して参りたいと思います。さらに、本年は来年創立65周年を迎えるにあたり、その準備期間として実行委員会を立ち上げ、63年間の振り返りと実施に向けた様々な課題の洗い出しを行いました。今後も七尾青年会議所が地域により良い運動を起こすために、創立65周年に掲げるビジョンが創立70周年、その先の未来に紡いでいけるよう努めて参ります。

 出向については、本年は酒井光博君が公益社団法人日本青年会議所副会頭として出向したことで、全国のより多くのメンバーと繋がることや輩出LOM理事長でなければできない貴重な経験をさせていただきました。また、多くのメンバーが日本青年会議所をはじめ出向していただきました。出向いただいたことに感謝申し上げるとともに、一人ひとりが経験した発展と成長の機会を今後の活動に活かし、地域貢献に努めていただければと思います。

 結びになりますが、本年は多くのメンバーが卒業すると同時に様々な理由により休会・退会メンバーも多い年となりました。しかし、本年、皆様とともに活動したこの1年間は間違いなく一人ひとりに発展と成長の機会がある1年であったと確信しております。この苦しい時期を乗り越え、七尾青年会議所が飛躍すると信じて“やるしかない”という想いで活動して参ります。理事長という職を全うすることができたのはメンバーや家族の支えがあったからこそと強く感じております。改めてすべての皆様に感謝申し上げるとともに、残りのJCライフを全力で活動することを誓い申し上げ、理事長報告とさせていただきます。1年間、本当にありがとうございました。