一般社団法人七尾青年会議所

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2022.09.04

「未来ビジョン構想集い(第3回)」を開催しました!

「未来ビジョン構想集い(第3回)」を開催しました!

 第1部:ワークショップ「SDGsと地方創生についての講義とカードゲームによるまちづくりシミュレーション」

カードゲームによるまちづくりシミュレーションを実施する前に、大槻氏からSDGsと地方創生について講義が行われました。具体的な講義内容としては、世界の課題と日本の課題、国が推進する地方創生とSDGsアクションプラン2021について教えていただきました。

 地球規模では人口増大が進んでおり、現状のペースで増加すれば2050年には世界人口が98億人を超えることとなり、社会と経済が地球のキャパシティーを超えてしまうのも時間の問題であることが示されました。将来見込まれる危機的状況を回避することを目的に、2015年に開かれた国連サミットにおいて持続可能な開発のために必要不可欠な向こう15年間の新たな行動計画として2030年までに達成するべき持続可能な開発目標 「SDGsSustainable Development Goals)」が採択され、17の世界的目標と169の達成基準が示されたという経緯を学びました。

 その一方で、日本国内では人口減少や少子高齢化による地域の衰退が危惧されており、今後目指すべき将来の方向を提示する「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」が示され、七尾市でもそのビジョン実現を目的に今後の目標や施策や基本的な方向を提示する「七尾市まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定されていることを学びました。また新型コロナウイルス感染症の大流行により、地方への移住に関する関心の高まりやテレワークを機に国民の意識・行動が変化したことや、人口減少等を踏まえた地域課題の解決のためのデジタル化や地域の活性化につながる再生エネルギーの活用、新たな価値観としての地方創生SDGsなどに対し、関心が高まっていることが紹介されました。

 そして国の最新動向として、国のSDGs推進本部が202012月に発表したSDGsアクションプラン2021~コロナ禍からの「よりよい復興」と新たな時代への社会変革~についてご説明をいただきました。SDGsアクションプラン2021には、政府の具体的な取組の重点事項を盛り込まれており、SDGsの達成に向けて国内実施・国際協力を加速化し、国際社会に日本の取組を共有・展開していくとともに、あらゆる関係者の行動を呼びかけていくものとされており、世界が今、大きな変化に直面する中で、日本国内においても新たな時代を見据え、未来を先取りする社会変革に取り組まねばならないことや、政府・企業・個人等それぞれの立場で変革への取組を始めることが不可欠であることを学びました。SDGsが達成された、しなやかで強靱な、経済と環境の好循環のあるウィズ・コロナ、ポスト・コロナの時代を実現するには、社会全体の行動変容が必要であり、あらゆる関係者が一体となって取り組んでいく必要があること、コロナ危機のために国際社会において人道・開発・平和が損なわれてはならず、改めて「誰一人取り残さない」との考え方の下、SDGsを重要な指針として臨むことの大切さを学ぶ機会となりました。

 SDGsと地方創生に関するインプットを行い、第1部後半はカードゲーム「SDGde 地方創生」を使用したまちづくりシミュレーションを体験しました。ゲームでは「人口」「経済」「環境」「暮らし」がどう関係し変化していくか、持続可能なまちづくりを行っていくために住民と行政がどのような共創が行えるかなどについてそれぞれの参加者の視点で考え、実行していくことでまちを成長させていくことを体感させていただきました。ゲーム開始時は参加者の多くが手探り状態で不安な様子でありましたが、ゲームが進行するにつれて参加者同士の議論が活発化しつながることで、どんどんゲームにのめり込み、非常に熱心にそして楽しんで取り組んでいただくことができました。

第2部:ワークショップ「未来の七尾でできるワクワクアクションプランを考えよう!

第2部では、参加者全員で未来の七尾でできるワクワクアクションプランの検討と策定に取組みました。参加者のみなさんにはワクワクした気持ちを具体的なものとしてアクションプランの形にしていくというプロセスとして、まず参加者一人ひとりが「七尾でこんなことがあったらいいな!こんなことがしたいな!」というアクションプランの種を付箋に書き留めていき、お互いのアクションプランの種を見合った上で、自分が七尾で実現してみたいワクワクアクションプランを1つ考えていただきました。その後「未来の七尾でできるワクワクアクションプランを、七尾の地域資源や人脈と繋がってやってみよう!」というテーマのもと、お互いのプランをもう一度見合い、「このプランは一緒に取組みたい!応援したい!」と共感できる人たちが年齢や性別、職種の枠を超えて6グループが形成され、より具体的なワクワクアクションプランの検討と策定がグループワーク形式で進められました。

アクションプランづくりの集大成として、グループごとに策定されたワクワクアクションプランが実際に取組まれた先に実現する成功イメージを七尾未来新聞として作成し、七尾の未来に対してのそれぞれの熱い思いを乗せてプラン内容と実現したい未来について発表していただきました。